このページではFoundryVirtualTabletop(以下FVTT)で遊ぶダンジョン&ドラゴンズ第5版の各種判定の自動化方法ついて解説しています。
複数のMODを導入する事になります。導入するMODとMODの設定方法について書きますが、あくまでこの記事を書いた者が使っている設定なので、皆さんそれぞれがお好みの設定に変更してください。
日本語化MOD導入を前提とした方法について解説します。日本語化については「FVTTでD&D第5版を遊ぶ方法(導入&日本語化編)」を見てください。
この記事の内容は2021年2月5日時点のものなので、MODがアップデート等されると設定内容や必要MODが変わる可能性があります。この記事だとFVTTのバージョンは0.7.9、DnD5eはver1.2.4、Midi QOLはversion 0.3.62です。
必要なMODを導入する
まずは自動化に必要なMODを導入しましょう。
”Midi QOL”と”Easy Target”と”libWrapper”と”Token Action HUD”の4つをダウンロードしてください。ダウンロード後に使用したい部屋で有効化してください。
Midi QOLが自動化の要となるMODで、libWrapperがその関連MOD、Easy Targetが標的選択に便利なMODです。
Token Action HUDは装備中の武器や各種判定をキャラシート開かなくても判定できるMODです。これに関しては自動化に必須ではありませんが、ついでなので載せています。
Token Action HUDを導入しておくと、このように判定ボタンが表示されます。武器はキャラシートの方で装備状態でなければ表示されず、呪文も準備出来ていないと表示されないので注意してください。
Midi QOLの設定
Midi QOL以外は設定変更せずとも素の状態でもいいのですが、Midi QOLに関してはいくつか設定を変更しておく必要があります。
自動化を行いたいワールドに入り、”ゲーム設定”の”コンフィグ設定”を開き、”モジュール設定”のMidi QOLの項目に移動してください。そこで下記画像のように設定を変更し、”変更内容を保存”を押してください。
次に、再度”モジュール設定”のMidi QOLの項目に移動し、そこの”ワークフロー設定”を開いてください。
そこで下記画像のように設定を変更してください。一番上の項目に関してはその下にある”一括ロールを使用する”にチェック入れるとチェックしてても外れるので、先に一括ロールの方をチェックしてからチェックしてください。
設定はひとまずこれで終了です。あくまでこれは筆者が使っている設定なので、皆さんお好みの方法に変更してください(セーヴ判定を自動化するのはやめろ、というプレイヤーさんもいるかもしれないので)
設定が終わったら、実際に使ってみましょう。
使い方(武器攻撃・通常攻撃)
マップ上に2体以上のトークンを配置してください。
武器攻撃を行いたいトークンを画面左側メニューの”基本操作”の”トークン選択”で選択します。
次に、Altキーを押しながら攻撃対象となるトークンを選択してください。選択すると攻撃対象がオレンジ色の三角(標的選択状態)になったはずです。
プレイヤーキャラで攻撃するのであれば、装備している武器が”所持品”の項目に出てくるはずです。出てこないなら装備していない状態なので、キャラシートを開いて装備してください。
攻撃に使いたい武器の名前を左クリックしてください。すると、チャット欄にアイテムカードが出てくるので、そこの”攻撃(fast)”と書かれたボタンを押すと、攻撃ロールが行われます。
攻撃ロールの結果と攻撃対象のACをシステムの方で比較し、攻撃が成功していたら”ヒット”と表示され、ダメージロールが行われます(命中していない場合はミスと出ます)
ダメージロールの結果が自動反映され、対象のHPが減少します。この時、攻撃対象のダメージ抵抗と脆弱性を参照し、ダメージの半減や倍化も自動的にやってくれます。
うっかり間違った判定を行ってしまった場合、GameMaster権限を持っている人なら下記の画像のようにチャット欄に表示されたボタンが出てくるので、それを押す事で減少したダメージの巻き戻し等ができます。
使い方(範囲攻撃呪文)
Midi QOLは物理攻撃だけではなく、呪文の判定自動化も行ってくれます。
例えばバーニング・ハンズのような範囲攻撃の場合、呪文に設定されている効果範囲を示す定規を配置すると、効果範囲内の対象のみ選択して判定を行います。
定規の向きはマウスホイールで変更可能です。
効果範囲を示す定規を配置した瞬間、効果範囲に半分以上入っている入っているマスの駒のみが選択され、攻撃が行われます。
セーヴの自動化も行われている場合、下記画像のようにセーヴも個別に振ってくれます。セーヴの成否に応じて与えるダメージも変わってきます(これもダメージ抵抗や脆弱性が考慮されます)
判定のさらなるショートカット
判定を行いたいもの(武器や呪文)を使う時、Altキーを押しながら判定すると有利で判定します。Ctrlキーを押しながら判定すると不利で判定します。
AltキーとCtrlキーを同時に押しながら判定を行うと通常判定になります。
このショートカットはMidi QoLの”ワークフロー設定”で変更できます。
よくある問題:キャラシのショートカットが表示されない
Token Action HUDを導入しているのに、キャラシートのショートカットが表示されない時、「ブラウザでプレイする時だけ表示されない」のであればブラウザの拡張機能やアドオンが表示を邪魔している事があります。表示中のページを例外設定するなどすると直ります(邪魔している拡張機能を一時的にカットする事でも直ります)